長袖アンダーシャツは、野球で最も着用時間の長いウェアのひとつです。ユニフォームの下に一年中着るものだからこそ、素材・サイズ・ネック形状の選び方で練習中の快適さが変わります。ここでは、学生野球部員が練習・試合で使う長袖アンダーシャツを、素材比較から季節別の機能、お手入れまで整理して解説します。

野球用長袖アンダーシャツの役割と必要性
半袖との違いと着用シーン
長袖の最大の特徴は、腕全体が生地で覆われることです。これにより次のような違いが生まれます。
- 日差し対策:屋外練習が中心の野球では、腕の露出を減らせる
- スライディング時の擦れ軽減:前腕・肘まわりの保護になる
- 温度調整:肌に触れる面積が広いぶん、素材の機能(冷感・保温)を体感しやすい
- 見た目の統一感:チームで色を揃えると袖の色がラインとして揃う
半袖は肩まわりの可動域を感じやすく、投手が投球練習で好むケースもあります。一方、外野手や内野手のように守備範囲を走り回るポジションでは、日差しと擦れの両面から長袖を選ぶ選手が多い傾向です。実際には長袖・半袖・ノースリーブを気温と練習内容で使い分けるのが現実的です。
ルールでの規定と色の注意点
アンダーシャツはチームで色を統一するのが基本です。公認野球規則では、チームの選手が着用するアンダーシャツの露出部分の色は同色であることが求められており、投手については打者の視界を妨げる袖の装飾やテープが禁止されています。学生野球では所属連盟(高体連・高野連・中体連など)ごとに、白・黒・紺などの指定や、ロゴサイズの規定が設けられている場合があります。
購入前に必ず確認したいのは次の3点です。
- チーム・連盟で指定されている色(白/黒/紺など)
- ロゴやプリントの大きさ・位置の制限
- 投手が着用する場合の袖口の仕様(ダボつき・装飾の有無)
白のユニフォームに黒や紺のアンダーシャツを合わせると透けることがあるため、公式戦用は白、練習用は黒や紺と使い分けるチームも多く見られます。
選び方で押さえるべきポイント

素材とストレッチ性の違い
野球用アンダーシャツの生地は、大きく次のタイプに分けられます。
- ポリエステル100%タイプ:吸汗速乾性が高く、乾きが速い。もっとも一般的で価格も手頃
- ポリエステル+ポリウレタン混(3〜10%程度):伸縮性が高くフィット感がある。スイングや投球で生地が突っ張りにくい
- 綿混タイプ:肌当たりが柔らかく秋冬の練習向き。ただし乾きは遅い
- 起毛・裏起毛タイプ:冬期の防寒用。空気層で保温性を高める
- 接触冷感加工タイプ:肌が触れた瞬間に熱が生地側へ移動し、ひんやり感じる
「接触冷感」は、生地の熱伝導率が高いことで、触れた瞬間に肌の熱が生地側へ移動して冷たさを感じる性質です。指標としてq-max値(接触冷感性※)が用いられ、一般社団法人繊維評価技術協議会の基準では0.20W/c㎡以上で接触冷感表示が可能とされています。ただしこれは「触れた瞬間」の指標で、着続けたときの体感とは別物である点に注意が必要です。
※熱流束の最大値 q-max(ユニチカガーメンテック(株)にて測定)、試験条件:試験環境 20℃、65%RH、熱板温度 ΔT=20℃
伸縮性は袖と肩まわりで確認します。腕を頭上に上げたときに裾が大きくずり上がるものは、スイング中にストレスになります。
サイズ感とフィット感の考え方
野球用アンダーシャツのサイズ展開は、大きく「フィットタイプ(コンプレッション寄り)」と「ルーズタイプ(レギュラーフィット)」の2種類です。
| タイプ | 特徴 | 向いている選手 |
|---|---|---|
| フィットタイプ | 身体に沿い、生地のたるみが出にくい。汗を素早く生地に移す | ユニフォームの下でもたつきを避けたい、シルエットを重視する |
| レギュラーフィット | 適度なゆとりがあり、風が抜けやすい | 締め付け感が苦手、真夏の練習で通気を優先したい |
サイズ選びの目安は次のとおりです。
- 身長と胸囲の両方を確認する(身長のみで選ぶと肩まわりが窮屈になりやすい)
- 袖丈は手首の骨が隠れる程度が基準。短いと投球時に肘上まで上がってしまう
- 裾丈はユニフォームパンツに入れて動いても出ない長さを選ぶ
- 成長期は「1サイズ上」より、伸縮性の高いモデルで対応するほうが動きやすい
ポジション別・プレースタイル別の選び方
- 投手:肩・肘の可動を邪魔しない伸縮性重視。袖口の装飾がないシンプルなモデルを
- 捕手:防具の下で汗をかきやすいため、吸汗速乾と乾きの速さを最優先
- 内野手:スライディングや飛び込みが多く、耐久性のある生地と適度なフィット感
- 外野手:屋外での日差し対策と、走行中に風が抜ける通気性
- 打撃中心の選手:脇・肩甲骨まわりのストレッチ性でスイング軌道を妨げないもの
季節・気候に応じた選び方

夏場の暑さ対策に有効な機能
気温30℃を超える屋外練習では、「腕を出したほうが涼しい」とは限りません。直射日光を受ける肌面積が減り、汗を生地が受け止めて拡散するため、機能性の高い長袖のほうが体感的に楽だという選手も多くいます。夏用に選ぶ際のチェックポイントは次の4つです。
- 接触冷感:着た瞬間のひんやり感
- 吸汗速乾:汗を素早く吸って拡散し、べたつきを抑える
- 通気性・メッシュ構造:熱がこもりやすい背中や脇の配置
- UVカット:屋外練習が長い競技では重要
夏場に選択肢となるのが、汗や水分に反応して冷涼感が続くタイプです。FREEZETECHの冷感プリント加工は、プリントに含まれるエリスリトール・キシリトールの吸熱特性(※1)を利用し、汗や水分に反応している間、冷涼感をもたらします(※2)。※エリスリトール、キシリトールによる守備位置で立っている時間が長い野球では、走行風が得られない場面でも汗で反応する仕組みが相性の良い設計です。
長袖モデルでは、ユニフォームの下でもたつきにくいFREEZETECH SPORTS 冷感シャツ長袖クルーネック Black White LIDEF(6,380円)が基本の1枚。首元をすっきり見せたい選手向けのローネックタイプや、白ユニフォームに合わせやすいホワイトのラインナップも用意されています。冷感の持続性※をより重視するなら、従来品(※3)と比較して1.5倍冷感が持続(※4)するFREEZETECH 氷撃α 冷感シャツ長袖クルーネック(10,780円)という選択肢もあります。※当社フリーズテック商品レギュラーフィットシリーズと比較して※冷感プリントが水分に反応している間
※発汗シミュレーション試験による(ユニチカガーメンテック)/接触熱移動性試験による(ユニチカガーメンテック)
※価格はいずれもメーカー希望小売価格(税込)です。
冬場の防寒・保温性能
冬期の練習では、汗冷えをいかに防ぐかが快適さを左右します。気温10℃以下の環境では、次の観点で選びます。
- 裏起毛・厚手タイプ:空気層で保温する。ただし汗が残ると冷えやすい
- 薄手速乾+重ね着:アンダーシャツは速乾タイプにし、上に防寒ウェアを重ねる
- 首元の形状:ハイネック・モックネックは首からの放熱を抑えやすい
ランニングやノックで汗をかくメニューが多いチームは、厚手一枚よりも「速乾インナー+防寒アウター」の組み合わせのほうが、休憩時の冷えを抑えやすくなります。
お手入れと長持ちさせるコツ
洗濯時の注意点
機能性素材は、洗い方で風合いが変わります。
- 柔軟剤は控えめに:生地表面に膜が残ると吸汗性が落ちやすい
- 漂白剤・乾燥機は避ける:高温はポリウレタン(伸縮糸)の劣化を早める
- 裏返してネット使用:プリントや加工面の摩擦を抑える
- 泥汚れは予洗い:乾く前に水で流し、部分洗いしてから洗濯機へ
- 陰干し:直射日光での長時間乾燥は色あせの原因になる
買い替えの目安
以下のサインが出たら買い替えを検討します。
- 袖口・裾のゴムが伸びて戻らない
- 生地が透けるほど薄くなった、毛玉が広範囲に出た
- 洗っても汗のにおいが残るようになった
- 伸縮性が落ち、着脱時に突っ張る
週5日以上の練習で着用する場合、シーズンを通して同じ1枚を使い続けるのは現実的ではありません。3〜4枚をローテーションし、1年ごとに状態を見て入れ替えるのが目安です。
まとめ
野球用の長袖アンダーシャツは、「連盟・チームの色規定を満たすこと」を前提に、素材の吸汗速乾性、伸縮性、サイズ感、ネック形状を順に確認していけば大きく外しません。夏は冷感と通気、冬は速乾+重ね着、と季節で役割を切り替える考え方を持つと、1枚で悩む必要がなくなります。
暑い時期の練習で汗のべたつきや熱のこもりが気になるなら、汗に反応して冷涼感がもたらされる冷感プリント加工の長袖モデルを、練習用ローテーションの1枚に加えてみてください。FREEZETECH SPORTS 冷感シャツ長袖クルーネック Black White LIDEF をはじめ、ネック形状やカラーごとにラインナップが揃っています。
※1 エリスリトール、キシリトールによる(冷感プリントに含まれる成分)。 ※2 冷感プリントが水分に反応している間。使用環境によって冷感の感じ方に個人差があります。効果を保証するものではありません。 ※3 当社FREEZETECH商品レギュラーフィットシリーズと比較して。 ※4 持続冷感による。接触熱移動性試験による(ユニチカガーメンテック(株)にて測定)。
よくある質問(FAQ)
Q: 夏でも長袖アンダーシャツのほうがいいですか?
A: 一概には言えませんが、屋外練習が中心の野球では、直射日光が肌に当たる面積を減らせる長袖を選ぶ選手も多くいます。接触冷感・吸汗速乾・UVカットを備えた薄手の長袖なら、半袖より快適に感じるケースもあるため、両方を用意して練習内容で使い分けるのがおすすめです。
Q: サイズは普段着と同じで選んでいいですか?
A: 伸縮性の高いフィットタイプは普段着より1サイズ小さく感じることがあるため、身長だけでなく胸囲の適応サイズを必ず確認してください。袖丈は手首の骨が隠れる長さ、裾はパンツに入れて動いてもめくれない長さが基準です。
Q: 何枚くらい持っておくべきですか?
A: 週5日以上練習するなら、洗濯サイクルを考えて3〜4枚が目安です。公式戦用(チーム指定色)と練習用を分けておくと、生地の傷みや色あせで試合当日に困ることが減ります。
Q: 冷感タイプは洗濯すると機能が落ちますか?
A: FREEZETECHの冷感プリントは繰り返しの洗濯を想定した加工ですが、洗濯環境によって異なるため効果を保証するものではありません。柔軟剤や乾燥機の使用を控え、裏返してネットに入れて洗うと生地の状態を保ちやすくなります。







